忘れてはいない 「コトブキムラに忘れ物をした?」 ショウが聞き返すと、ウォロはこくりと頷いた。エイパム山の方から内海に向かって吹く風が、二人の髪を優しく靡かせていた。 シンオウ神殿で二人が対決したあの日から、もう二年近くが経とうとしていた。それはつま… 2022-05-27pkmn
女神撃墜 久しぶりに会った彼女は、ぞっとするほど美しくなっていた。 ショウに敗北して以来、ウォロは一人で黙々と神話の研究を進めていた。ヒスイ地方のあらゆる箇所を巡り、時には海の向こうにまで足を伸ばした。資料が集まり、調査のためにもう一度シンオ… 2022-02-11pkmn
だいきらい 思わず舌打ちが出た。 目の前でポケモンに襲われそうになっているのは、自分がこの世で最も目にしたくない少女だった。右足を押さえ、ポケモンボールを出すことも忘れたまま、目を見開いて猛獣の前にしゃがんでいる。 どうせ、足を挫いて動けなくなってい… 2022-02-05pkmn