5 His name 「ここは……?」 は世界の終わりを体現したような場所に立っていた。海は血のように赤く、そこから突き出る塩の柱はまるで生命の墓標だった。 「そうか、ここ、南極か……」 南極、その存在は教科書で知っていた。かつては氷に覆われた大地だったのが、… 2020-09-23エヴァ長編
4 A curse of hope ノートパソコンから流れてくる老人の穏やかな声を聴きながら、は何を考えるでもなく窓の外の景色を見つめていた。 この2週間ほどでクラスメイトはポツポツと減っていた。遠い街に疎開したのだ。街中で使徒との戦闘が起きているのだから当然と言えば当然で… 2020-09-23エヴァ長編
3 Fight for … 下校時刻を告げる鐘が鳴っている。下足箱は大勢の生徒のざわめきに包まれていた。 「はぁあ……」 シンジは重い溜息を吐いた。視線の先には沢山の友人に囲まれて、楽しげに笑うの姿があった。 昨晩ミサトに諭されて改心したシンジは、に謝る機会を一日中… 2020-09-23エヴァ長編
2 The girl 今日からシンジは第壱中学校に通うことになっていた。蝉の鳴き声が降り注ぐ校庭を歩いていると、黄色い歓声が耳に入ってシンジは声のした方向を見た。陸上部の朝練だろうか。走高跳のマットの上で横たわる人物に、他の部員たちが一斉に集まっている。 「す… 2020-09-23エヴァ長編
1 Angel attack 窓の外は快晴の日差しに包まれていたにも関わらず、病室の中は日が沈んだかのように暗かった。締め切られたカーテンから降り注ぐ一筋の光が、眠っている少女の青白い肌を照らしていた。 は少女の腕から伸びる、黄身がかった液体が入った管をじっと見つめて… 2020-09-23エヴァ長編