Δ考察 12~17話

3巻分の考察を進めていきます。
 
 

【12話】

・イースヒースに記憶を消されそうになるココ。
 リチェとテティアが駆けつけます。子供の魔法に焼かれるレベルって拘束旗めちゃくちゃ強度弱い気もしますが、そんなんでつばあり帽とか拘束できるんでしょうか。
 リチェ「リチェも……子供のこと子供って名前の生き物だと思ってて人間扱いしない大人……嫌い」
 リチェはかつて兄リリフィンと同じ師の元で学んでいましたが、そのやや虐待気味な指導方針に耐えきれずアトリエを変えたという過去を持っています。彼女が言う“子供を人間扱いしない大人”とは、前の師を十分に意識している言葉でしょう。
 テティア「んーっ、ありがとう! ココのありがとうを貰うためなら、テティアはなんでもできちゃうよ!」
 まさに聖人ですね。眩しい。

・キーフリーとイースヒースの会話。
 この二人相当仲が悪いみたいですね。キーフリー「君に似るなら優等生なんて糞食らえだよ」ってすごい言い様。
 口調的にこの二人もおそらく歳が近いものと思われます。イースヒースは20代後半にしてはだいぶ老けている気もしますが、元から老け顔なのかもしれません。

・魔警団の一人(ルルシィ)に詰め寄るダグダ。
 知らざる者はひたすら魔法の恩恵に与っているだけなので、このように魔法使いに対して無茶な要求をすることもしばしばあります。この漫画においては基本的に、知らざる者は無知で貪欲であり、魔法使いにとって一種の障害であるように描かれています。それゆえ魔法使いもより閉鎖的になっていく、という循環が出来上がっているわけです。

・ココを調べるイースヒース。
 イースヒース「『つばあり帽』は時々、魔法陣を刺青にして彫り込んでいる。肉体の強化や変化——魔法の力を増幅させる禁止魔法を——……」
 ここ大事。さらに23話で、自分の意思でなかったとしても体に禁止魔法を刻むのは重罪であることが明かされます。作中で体に禁止魔法を描いていることが明らかなのはササランとユイニィ、そしてもう一人イニニアなる少女が45話で登場してきます。刺青だけで魔法の力が強くなるのであれば、つばあり帽の多くがやっているとみて良いのではないでしょうか。
 なお、28話よりイグイーンの手に禁止魔法は描かれていないことがわかります。

・ココとアガットを叱るキーフリー。
 キーフリー「頼んだよ。なるべくなら消したくないんだよ」
 ココ「!」
 キーフリーは記憶が消える辛さを既に知っているので、誰かの記憶を消すようなことはしたくないんですよね。うーん優しい……と思うじゃん? キーフリーの言う“なるべくなら”は、“(つばあり帽に関わらない範囲の)なるべくなら”なので、つばあり帽を追うための障害になると判断した場合には容赦なく記憶を消していきます。お前……。
 ココは「なるべくなら消したくない」を文字通り受け取り、だから自分を魔法界に引き入れたのだと理解したように見えます。

・撤収する魔警団。
 ウトウィン初登場。イースヒースのことを愛称で呼んでいるので仲が良さげ。
 “噂”とはココが禁止魔法を使ったことでしょう。現時点で魔警団が正確に把握しているのは「ココの家が何者かによって石化したこと」と、「ココが知らざる者だったこと」の2点です。ココが禁止魔法を使ったことまでは証拠が掴めていないので、彼女を罰することはできません。そこは慎重です。
 イースヒースはココがつばあり堕ちすることを相当警戒しています。なぜそこまで恐れているのか、その辺は後々考察しようと思いますが、簡単に言えば「今の世界が不安定だから」です。

・イグイーンの独り言。
 イグイーン「魔法は世界を彩る『偽り』……美しい魔法を描くための手はこんなに毒(インク)で汚れるのに」
 銀葉樹の樹血には毒性があるので、毒、とはそのことを指しているのでしょうか。
 そして自分の手にナイフを押し付け、その血を魔墨の瓶に入れるイグイーン。つまり彼の血が魔法の効果を増幅させたということですが……流石にただの人間にはそんなことはできないので、彼にも何かしらの禁止魔法がかかっているものと思われます。
 「嘘は近づけばバレるもの。いつまで隠しておけるかな?」
 上で言う「偽り」や「嘘」には二つの意味がかかっていると思われます。一つは知らざる者に魔法の使い方を隠していること。もう一つは普通の魔法使いが禁止魔法に触れられないようにしていること。つばあり帽はこの二つの状況を解消するべく各地で暗躍しているようです。
 
 

【13話】

・魔墨の秘密に気づくキーフリー。
 「つばあり帽の手がかりを発見したかもしれないので確認してくる」とは流石に口が裂けても言えないのでしょうが、ごまかす時の一切悪びれのないあの笑顔。キーフリーは作中で一番嘘が上手い人物だと思います。
 ノルノア「いろんな魔染めを分離する魔法を試したが、見事なまでに溶けてしまっていてわからんのじゃ」
 まぁ入っているのがイグイーンの血液ならそりゃね……。

・タータくんによる染料講座。
 今後のためにも少しメモしておこうと思います。

 月蒼花の粉:浅瀬色。混ぜると魔法の効果が長持ちする。
 花嫁蝶の鱗粉:白くてキラキラ。混ぜると魔墨が透明になり、魔法陣の線を隠せる。キーフリーの眼鏡の左目部分にも使われている。
 旅人貝の粉:水に濡れても滲まなくなる。
 金焔竜の鱗の粉:暗いところで光る。

 タータくんは銀彩症という病気を生まれつき患っており、世界が銀色に覆われて見えるそう。現代で言う色覚異常です。日本でよくあるのは赤と緑の区別がつかない先天赤緑色覚異常ですが、タータくんはおそらく青色もわかってないと思われるので1色覚、つまり全色盲です。1色覚は多くの場合強度の視力障害も合併しますが、タータくんはどうやら視力障害はない様子。
 タータ「銀彩症の俺の目じゃ、いくら勉強しても魔法使いにはなれないように」
 1色覚でも白黒の区別はつくので魔法陣ぐらいは描けると思いますが、魔染めの色の区別がつかないからダメ、とかなんでしょうか? それも他の人に見てもらえば解決するので、正直タータくんが魔法使いになれない理由がわからないですね。ただ、魔法使いの社会は基本的に排他的で弱者に厳しいので、一人で満足に魔法を描けない人は淘汰されてしまうのかもしれません。医療魔法が禁じられ、医療水準が格段に落ちたことも多少影響していると思われます。
 こう考えてみると現在の魔法使い社会は割と問題だらけなので、ココがつばあり堕ちしようがしまいがいつかは変革を迫られるでしょう。
 
・つばあり帽の手がかりを捉えたキーフリー。
 キーフリー「やっと……やっと捉えた……!」
 すごく嬉しそう。この時が作中で一番嬉しそうかもしれません。
 大講堂に知らせなければと言うノルノアに対し、キーフリーは黙秘を主張します。その魔墨で何をするつもりなのかと問うノルノアに、キーフリーは魔墨を床に置いて手元を隠します。
 「ごめんなさい、ノルノアさん」
 これ、多分キーフリーがノルノアの記憶消してます。40話によればキーフリーの帽子の中には記憶消去の魔法陣が描かれているようです。なるべくなら記憶を消したくないと言った1話後にこの所業。手段の選ばなさで言えばつばあり帽に匹敵するんじゃないでしょうか。
 ここまでボロクソに言っておいてなんですが、今回はキーフリーの行動にも十分な理があります。というのも、つばあり帽は数年単位で潜伏するような集団であり、大講堂などに報告して大々的な捜索を行えば最後、つばあり帽が警戒してその尾を二度と出さなくなる可能性もあるからです。表面的にはそれでハッピーエンド……なのですが、つばあり帽が水面下で新しい禁止魔法の実験を行なっており、それがおそらく人々にとって良くないものである以上、つばあり帽が精力的に活動を行なっている今しかその“計画”を潰すチャンスはありません。尤も、そんな重大な事実をキーフリーしか知らないということが大問題なのですが……。

・帰路につくココとキーフリー。
 他人の記憶を消した直後にも関わらずこの落ち着きっぷり。初犯じゃないですね。
 銀彩症のことを聞き心配そうにするココ。タータのことを心配したのもあるでしょうが、それだけだと以降のキーフリーの言葉の意味が通じなくなるので、多分“例外”である自分の身のことも不安に思ったのでしょう。
 キーフリー「ココ、そう不安そうな顔をしないで。僕のアトリエの生徒である限り、僕は君を全力で守る」
 “僕のアトリエの生徒である限り”というところに少々の引っかかりは覚えますが、実際キーフリーはアトリエの生徒達を全力で守っているのでこれは嘘でなく本当です。キーフリーは嘘が上手いとは言え間違ったことは言いませんからね。
 「君が心配することは何もないんだ、何もね……」
 ヤンデレっぽい台詞。というのは置いといて、キーフリーは最初から、ココが魔法界へ恐れや不安を抱くことを回避しようとしています。彼女がいずれ禁止魔法と向き合わなければならないのもありますし、つばあり帽と接触して「やっぱり禁止魔法の方が良いわ!」とかなったら困るからです。
 キーフリーが頑張って彼女の不安を解消していてもなおココはつばあり堕ちの危機を迎えているので、多分キーフリーがいなかったら速攻で禁止魔法使っていたと思います。拾ってくれたのがキーフリーで良かったね。
 
 

【14話】

・長閑な修行パート。
 魔法使いの試験は三賢者が考えたものだそう。三賢者が正常に老化する前提で考えると、この五芒星試験は早くても30〜40年ほど前にできたものでしょう。同じ三賢者らが禁止魔法を制定していることを考えると、結託の日はそう昔の話ではないのかもしれません。すっごい昔のように語られてますけど。
 第一の試験@ダダ山脈
 …師を選び、王冠草をゲットして弟子にしてもらう。試験官はいないよう。
 第二の試験@竜の背洞窟
 …人前で魔法を使える。4巻分考察で詳述。
 第三の試験@不明(図書の塔ではない可能性)
 …図書の塔に入れる。
 第四の試験@不明
 …アトリエを卒業することができる。
 第五の試験@大講堂?
 …弟子を取ることができる。

・弟子たちの将来の夢。
 テティアは旅をして魔法で人々を助けたいそうです。発想が聖人。
 アガットは図書の塔の司書になるそう。この辺は2巻分の考察でも触れました。
 リチェは将来どうこうより今の自分を守ることに必死です。また4巻分考察でも触れます。
 ココ「私は皆と出発点が違うから……やらなきゃいけないこと決まってる」
 母親を助けた後のこととかはまだ考えられないようです。

・ココの悪夢。
 「普通の人間には無理なのよ」「全部あなたのせいよココ」「“つばあり帽”に関わるのはごめんだね」「人には出来ることと出来ないことがあるんだ」「“例外”は存在してはならない」「こうならないために隠されていたのにさ」
 何気ない台詞も含め、ココが日頃から(無意識のうちに)罪悪感を抱いていたことがわかります。知らざる者という領分を超えて好奇心のままに禁止魔法を使ったこと、母親を石に変えてしまったこと、そして忌み嫌われているつばあり帽と関わりがあることを、ココはどんなに魔法の世界に浸っていても心のどこかでずっと気にしていて、自分を責めています。
 極め付けはイグイーンの台詞。
 「君が魔法を望んだからこうなったんだよ。全部全部君のせい」
 「世界が壊れるのは君のせい!」
 ここでもわかる通り、ココは自罰的で“自分のせい”という意識が強いです。だから自分でなんとかしないと、と思っている。彼女はキーフリーを含めて誰に対しても、自分の罪を明かし、魔法を解除するのに協力を得ようとしたことが一度もありません。決して楽な道のりではないのにも関わらず、です。そういう一人で突っ走るところもキーフリーとよく似ています。
 目覚めたココはその後遅くまで起きて魔法の練習をしています。寝付けないのでしょう。続く15話の扉絵でも、他の弟子3人が眠っているのに対しココだけ目を開けた絵が描かれています。
 
 

【15話】

・魔法と医学の関わり。
 人体にかける魔法全てが禁止、となれば、人を癒すという善い目的のために魔法を使っていた人々は猛反発します。当然です。
 結局魔法医たちも三賢者らの圧力に屈し記憶を消されたわけですが、そう考えるとこの世界では数十年ほど前に医療水準が格段に落ちているはずです。現代で言えば医者が全員いなくなって、今の治療法もほとんど使えなくなった、くらいのインパクトでしょうか。文字通りの医療崩壊ですね。
 医療が崩壊すると命の選別が起きるので、必然的に弱者が淘汰されていきます。魔法使いの社会が弱者に厳しいのはそういう背景もあるかもしれません。

・双子瓶を解体するキーフリー。
 メダルを導きの魔針球に取り込むとは中々賢い。魔法陣も血液と同じ“属するもの”判定になるそうなので、魔法陣は書いた瞬間にその筆者が特定できるようなシステムを持っているようです。
 ですが失敗して双子瓶を取り上げられてしまいます。ここでキーフリーとイグイーンは作中初対面ですが、「お前、目玉の……!」というキーフリーの発言があるように、彼はイグイーンを知っているようです。(ココから聞いただけという線もあるが)
 個人的にはキーフリーとイグイーンは互いに面識があると思っています。その理由は5巻あたりで触れます。
 キーフリー「必ず取り返す、僕から奪ったものを……!
 ここ重要。僕から奪ったもの、とはなんなのか?奪われているものが多すぎてよくわからないですが、大きく言って、①右目、②過去の記憶、そして③未来の視力、この3つです。そしてもう一つ注目したいのが、「取り返す」と言っていること。キーフリーは何を取り返すつもりなのか? その辺は7巻分考察でたっぷり扱います。

・アガットに飛靴を返すココ。
 ココが第一の試験を受けに行った理由が語られます。なぜ魔法の恐ろしさを知っているココが、十分な練習も積まないまま一人で試験を受けに行ったのか。それは自分の力で困難を乗り越えて、「いつか希望を掴める」ということを自分に証明したかったからです。そのあとの「でないと……」というコマで濁流に飲み込まれているのは、もし困難を乗り越えられなければ、「絶望を頼りに進まなければならなくなる」ことを示しています。ココの進路は常に絶望と隣り合わせです。
 そしてアガットはずっと気にしていたらしい。やはりツンデレ。

・薬草を食べるキーフリー。
 キーフリー「知られたら終わりだ。絶対に隠し通さないとね」
 つばあり帽を追っていることが知られたら終わり、と。やはり師という社会的責任がある以上、反社会的組織であるつばあり帽に(敵対目的ではあっても)近づきに行ってるというのは不味いんでしょう。
 しかし、弟子さえ持っていなければキーフリーは自由につばあり帽を追いかけ回す権利があります。ではなぜキーフリーは弟子を取ることにしたんでしょうか。その辺が明かされるのが楽しみですね。
 そこに飛んでくるアガット。ココのあげた飛靴は何度もアガットの役に立っています。

・熱を出したココをカルンの病院に運ぶ。
 タータは魔法使いでありながら飛靴を使ってはいけないことになっているようです。キーフリーに「よくあんな道知ってるね」と言われてドキッとしていたのは何か後ろめたいことでもあるんでしょうか。
 キーフリー「君は観察力が鋭いんだね。ものごとをよく見てるのかな?」
 顔が怖い先生。
 
 

【16話】

・タータの質問。
 キーフリー「それは…………嬉しいなあ! 僕でよければなんでも聞いてくれ」
 この直前にキーフリーの顔が陰になっていましたが、一転して良い先生モードの笑顔に。顔が暗かったのはミスリードか……と思うじゃん?(二度目) その後のタータの独白に注目。
 「あの時一瞬だけ凍るような視線を感じた気がしたんだけど……俺の勘違いだったのかな」
 あの時、とはタータがキーフリーに質問した時のことを指しています。キーフリーがにっこり笑顔になったのは、タータの質問が嬉しかったからではありません。あえて質問を嬉しがることで、タータに余計な詮索をさせないようにするためです。そしてタータはまんまとその策に引っかかってます。キーフリー、やはり作中一番嘘とブラフが上手い。

・ココの側にいるキーフリー。
 医者「我々にも(魔法が)使えたら良かったのですが……」
 8巻分の考察でも触れますが、魔法使いは医学を学ぶことができません。禁止魔法に繋がりかねないからですね。それに対してキーフリー、
 「……そうですね」
 顔が怖い!! そしてどれだけ考えても彼がここで顔を曇らせた理由がわかりません。2つほど候補を挙げてみます。
 ①安易に魔法に憧れられて苛立ったから
 …魔法使いには魔法使いなりに苦労してるのに、安易に羨ましいとか言われると腹立つ、みたいな感じ。似たようなことを17話で語っています。ただそれにしては沸点が低過ぎる気がする。
 ②魔法と医学の両立に関して思うところがあるから
 …思うところがある、と濁しましたが、賛成も反対もありうると思います。賛成の根拠は、医学の発展によりキーフリーの左目が回復する可能性があるからです。また失った右目も魔法を使えば元通りになります。現状それは禁止魔法ですが。そして反対の根拠は、やはり人体にかける魔法が禁止魔法だからです。禁止魔法に苦しめられたキーフリーが禁止魔法に過敏になるのも無理のないことだと思います。
 話の流れ的には①が自然なんですが、①にしては表情が暗過ぎるような気もするんですよね。キーフリーは何を考えていたんでしょうか。気になります。

・いたわり草を探すタータ。
 魔染めの原料には便利な薬草が使われることも多い、とのことで、タータが医学に興味を持つのはその辺から来ているのでしょう。個人的に魔法使いは薬学くらいなら学んでも良いんじゃないかと思うんですが……
 
 

【17話】

・元の形状を示す魔法を描くココとタータ。
 魔法の矢は逆さまに描くと効果が反転する、とのこと。これがココにとって大きな希望になります。
 タータは魔法を描くのもあまり得意ではないらしい。そもそもあまり描かせてもらえていない可能性もありますね。杖作りが得意だそうなのでそっちに絞って勉強しているんでしょうか。

・消火活動にあたる魔法使いたち。
 上の12話考察でもあったように、魔法使いに無茶な要求を突きつける知らざる者の姿が描かれています。魔法使いは魔法使いなりに色々悩んだり苦しんだりしている。現実世界でも人には人の苦労がありますからね。

・タータとノルノアのお見送り。
 タータ「この間うちで見た光のことを聞きたかったんですけど……」
 ノルノア・キーフリー「光?」
 二人ともきょとんとした表情。やはりノルノアは記憶を消されていると思います。そして消した本人は思いっきりしらばっくれてますね……。背を向いたタータのことを見ているのが怖いです。
 タータ「俺、ココのために杖を作るよ。それで自分の魔法でこの河渡って、届けに行くから! 絶対!」
 この約束を覚えておいてあげましょう。
 ココとキーフリーはアトリエに帰宅。ココは魔法の矢を逆さまに描くことに大きな期待を抱いています。その期待の結果が7巻の大講堂脱走に繋がるわけですが……。
 
 
 
 今回はここまで。次回に続きます。
 だんだんキーフリーがマジでヤバい奴なんじゃないかと思うようになってきました。